入居前Web内覧会 【はじめに】 今ふうの家なのかどうか・・ 諦めたこと、良かったこと

完成に近づいて、奥様と話していたこと。


我が家は「現代住宅のアイコン」をかなり捨てた(あきらめた)家になりました。アイコンとは例えば、「無垢材のフローリング」「スケルトン階段」「珪藻土の壁」あるいは「スタイリッシュなアイアンの手すり」「回遊型の動線」「中庭のあるコートハウス」「ファミリークローゼット」「スキップフロア」など・・・、住宅雑誌の紙面を飾る素敵な家で選ばれているモノたちです。

上の多くに強い憧れを持ちつつも、我が家は「無垢材ふう、大理石ふうの長尺シートの床」で動物のげりげろしっこ問題に対処し、スケルトン階段は奥様が怖がるので「蹴こみ板がしっかりついた階段」、「珪藻土ふうのクロス」そして「安全第一のアルミフェンスや手すり」などなど、総じて今ふうじゃなく、かつ安価な材料を使いました。 早く老いてゆく私のためにエレベータもあるので、奥様は「何となく介護施設みたいな家だよね」と評しました。

実際に住んでみて、それらにどれほどの後悔が残るのかどうか、見極めてみたいと思います。住宅のいちばんの目的は、暮らしやすいかどうか、ですからね。

でも、自分たちの頭で考えられる範囲の、いろいろな工夫を施したつもりです。 今まで住んだ一軒目の戸建てやマンション、借家などの長所・短所も参考にしながら。

では、もう3ヶ月もたってしまいましたが、新築ブログお約束、Web内覧会を始めまーす。なお、写真は入居前ですのでご了承ください。

【1階】



まず、玄関。 写真を撮ったあとにつけたので、写ってませんが外に風除室があります。景観的によろしくないのですが、これは北国では必需品、宅配の受け取り時に雪が吹き込まないし、かつ犬や猫の脱走予防には効果的です。 花より実を取りました。 玄関ドアはYKKの標準的な断熱ドアです。 















ドアから入ると横長の玄関ホールがあり、右奥はいわゆるシューズクロークです。 土間には本当は札幌軟石(札幌市南区で切り出される石)を使いたかったのですが、とても高価なので「札幌軟石ふうのイタリア製タイル(サンワカンパニー)」を使いました。 後日談ですが、タイル屋さんが、このタイルをすごく気に入って「オレの家にも使おう」と言っていました。 プロにほめられると嬉しいわー。

玄関に入ってすぐの土間には温水配管をしておき、冬の雪だらけの靴が翌朝には乾くようにします。 シューズクロークとの心理的区切りとして温水パネルがあり、ここも濡れた上着をかけておくと朝には乾いて温まった上着が着れます。 玄関の温水パネルは、前の借家にも付いていて、とても重宝した優れものです。 マグネットのポケットを付ければ、雪かきした後のびしょぬれ手袋や帽子もすぐに乾いて助かりますよ。

シューズクロークの一部には犬の足洗いがあり、ネコトイレや坊ちゃんの泥靴も洗えます。 一番奥には犬用のトイレスペース。 トイレとの境にはネコ用ドアがあり、ネコはここから人間用のトイレに出入りできます。 上にはもちろん換気扇も付けました(玄関って、やっぱり匂いますから)。



玄関に入り正面にはウッドワンのルーバー。 風と光を通そうと思って、あえて壁にはせず、ルーバー越しにボルダリングウォールが見えるようにしました。

玄関ホールには小さい洗面台を付けて、外出帰りの手洗いや坊ちゃんの登園前の歯みがきをしやすく。 私はサンワカンパニーのスタイリッシュなものを付けたかったですが、収納力を重視する奥様の意見でTOTOの普通のタイプを施主支給。 本当は土間側から見えないようにしたかったけど、どうやっても難しかった。

シューズクロークの手前は、半畳の食品庫。 ここは室温よりも低温になるようにして、果物、野菜、保存食、ペットボトルの買い置きなどが入ります。 このように、玄関にはかなりいろいろな機能を持たせました。

玄関から左に入ると、いきなりダイニングとキッチンです。




食品はまとめ買いする家なので、買い物をどさっとテーブルかキッチンに置いて、冷蔵庫・パントリー・食品庫へとさささっと分配します。

キッチンをハイスペックにしてしまった分、背面収納にはお金をかけられず、2台の冷蔵庫に挟まれた食器棚は、賃貸時代からずっと3軒にわたって使ってるニトリ(笑)。 その代わり、横幅3.3mのパントリーを造作してもらいました。 シンプルなレール棚を隠すのはサンワカンパニーのパーティションドアです。 パントリーの中に、トースターやホームベーカリー、ヨーグルトメーカー、レトルトカレーもカップ麺もお米も醤油も酒も何でも入れちゃいます。おまけに携帯の充電場所も入れてしまい、ドアを閉めればすっきり!の予定。

ニトリの食器棚(なぜか笑)には、食器と炊飯器、大型オーブンと単機能の電子レンジ。 オーブン料理が好きなので、レンジと同時に使っています。 オーブンはオーストラリアのBreville社製、レンジは東芝の北米仕様です。 どちらも内部が広々していて30cmピザも焼けますよ。 おまけに高そうに見えて値段は安いです(2つ合わせても、日本のスチームオーブンレンジ1台とほぼ同額)。



リビングには小ぶりの吹抜けが2つ。 吹抜けを多用したのには理由があります。 一つは、サブ暖房として薪ストーブを使うので、その熱が家全体に回るようにするため。 もう一つは、坊ちゃんと私のボルダリングウォールを作るためでした。 この間取りを見た薪ストーブ屋さんの社長からは「理想的」との評価をいただきましたが、薪ストーブ上の吹抜けから上がった熱は、シーリングファンで下に落とすとともに、二階を漂ってからもう一つの吹抜けと階段部分を通って下に戻る。 あるいは、冷えた空気も吹抜けから階下に下りて暖められるのを狙っています。

吹抜け部分のフェンスって、暖房時にはすばらしい物干しになるんですよねー。 厚手のタオルケットでも一晩で乾きますよ。 昔住んでいた、バブリーな賃貸マンションがそういう造りでした(下の写真)。

「宮の森ウルビス」の画像検索結果
バブル期にできた、とある賃貸マンション。今でもおしゃれな間取りですが、断熱が悪くてとにかく寒かった!

暖房は、1階は床下に温水パイプをぐるぐる回した床下暖房、2階の個室床には温水の床暖パネルが敷かれています。邪魔くさい温水パネルヒーターは、玄関と2階の脱衣所、二つのトイレだけにしました。

リビングの一番奥は夫の宝物、グランドピアノ様が置かれています。 三重県から嫁入りしてきました。 ほんとは、ピアノの上に吹抜けがあれば響きが最高だったのですがねー。



リビングの突き当たりには、エレベーターを隔てて四畳半の和室です。 たたみ好きの夫婦ですが、ここが我が家で唯一の和室です。 ここにはコタツを置いて、中に入った猫を鑑賞する予定です。 リビング床とは30cmの段差があり、奥行き90cmの収納引き出しが3つ入っています。 押入れには年に数回の来客のために寝具が2組。 引き出しには、寝具ストックや坊ちゃんのプラレール、積み木が入ります。

テラス窓からはウッドデッキに出られます。敷地の端までいっぱいに作ったら、奥行きが何とか2m取れました。 約8畳くらいの大きさです。 犬猫が飛び出さないように、フェンスは150cmにしたので、残念ながら開放感はあまりないですが、プライバシーは抜群です。 中庭が造れなかったので、お外のくつろぎ感が得られるといいな。


リビング階段の下は、一部が犬用スペース、一部が薄型の収納と光回線、ルーターなどの集合場所になっています。ルンバもここですね。

階段を昇ると踊り場に猫の出入り口があり、窓枠に出られるようにしました。ここから外を眺めている猫って、YKKのCMみたいで素敵じゃありませんか。 階段室から入る光は、リビングを明るくしてくれます。

【2階】

階段を昇り左側は、電子オルガンと電子ドラム置き場で、坊ちゃんの遊び場も兼ねています。 ここの窓からは、遠く手稲山から藻岩山が見渡せて夕焼けがきれいです。 本当はここにバルコニーが欲しかったー(予算負けでした)。この窓にも猫のお立ち台スペースが。 

隣は坊ちゃんの寝室です。 部屋のメインクロスは、私の趣味で海の波をイメージしたものにしましたが、初めて見た母は「目がくらくらする」と言うし、奥様も「落ち着かない子になったらどうするの!」と怒ってました。 でも、造り付けベッドのクロスは、リラックス効果があるというPhytenシリーズにしたので差し引きゼロかな。 カーテンの



吹き抜けの間の渡り廊下を抜けると右側にトレーニングコーナー。 ジョギングマシンと安物のホームジムで、ぽっちゃり夫婦がまったりとテレビを見ながら運動しています。 このTVの位置のプランに失敗したので、仕方なくモールでの配線になりました。家具の配置は熟慮するべきでした。

トレーニングコーナーの奥は私たちの寝室です。 ここの床、長尺シートだけどすごいんです! サンゲツのストロングリアルというシリーズですが、印刷とエンボスが一致していて、見た目も踏み心地も無垢フローリングのようです。 実際、現場監督の上司の課長が「これ、何の無垢?」とだまされていました。家中をこのようなフロア材にするかどうか悩みましたが、坊ちゃんが転んだ時に膝の擦りむきが重症化しそうなので、他のフロアは平滑なものを選びました。

長尺シート 木目 重歩行シート サンゲツ ストロング・リアル 2mm厚 182cm巾 ネロオーク PM-4406〜4407|vivakenzai
寝室内のクロゼットは奥行きを確保して、ずっと使っているチェスト達を奥に置き、手前にはステンレスバーがヨコに2本。 ウォークインではないけど、そこそこの収納力だと思います。

ベッド脇の両側に付けたブラケット照明は、あえてクリプトン電球のままで使っています(LEDに比べて調光がしやすい)。良い感じです。

渡り廊下に戻って左側には奥行き2.7mの細い廊下があり、いつの日か増築することが出来たら、増築2階部分へつながる通路になります。 今は奥行きの浅い書棚を入れてあります。 その左には洗面所・ランドリーと納戸。 納戸は、もし子供が増えたら子供室に転用できるような設計です。 ランドリーには、奥様待望の乾太くんが鎮座していますよ。 今の洗濯機が壊れたらパワーのある洗濯機を入れられるよう、200V配線をしてもらいました。






2Fの洗面台は、トクラスの何とか(水回りは奥様任せなので詳しいスペックはわからない)。高窓から朝日が入ります。 タオル収納は、前の家で使っていたディノスのすきま家具。 壁にはタオルボーイという温水パネルがあり、ここにバスタオルをかけておけます。


ユニットバスはTOTOのシンラです。 建築途中で気付いたのですが、最近のユニットバスは自動お湯はりなので、浴槽側に水栓が付いていないんですね。 ということは、シャワーを浴びている間、坊ちゃんが水栓からお湯を出したりして遊べないということです。 なので、シャワー混合栓を浴槽側に増設してもらいました。 設計士さんは「こんなのやったことないけど、確かに便利ですねー」と笑っていましたが、お風呂での水遊び、皆さんどうされているのでしょう。

余談ですが、給湯・暖房ボイラーはノーリツです。 賃貸時代の「おふろがわきました」の音楽が好きで、「ボイラーはぜったいノーリツに」と決めてました(この理由でメーカーを選ぶ人おるんやろか)。最近の給湯器は機能たっぷりで、エコモードなどはどうするのか難しいですね。

ランドリーの横のドアを開けると、子供が増えたときのための部屋で、今は物置きになってます。 坊ちゃんの部屋と対照的な作りで、造り付け二段ベッドの上段があります。





以上、入居前の内覧会でした。今はお見せできないほどゴチャついてます。おまけに子犬も来たので、家中がペットシーツ状態。


コメント

このブログの人気の投稿

引渡し

ありゃりゃ、またスバルに